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HAWAIIAN MUSIC（ハワイアン・ミュージック）

HawaiianMusic（ハワイアンミュージック）について
　ハワイアンミュージックといえば、スティールギターに、甘いファルセット・ボイスの歌声を思い浮かべられると、思いますが、これは１９３７年ごろ、「ハワイ・コールズ」と言うラジオ番組によって世界中に響きわたり愛されたハワイの音だからそうです。モアナ・ホテル（１９０１年）、続いてロイヤル・ハワイアン・ホテル（１９２７年）の２つのリゾートホテルがワイキキビーチに建ち、世界中の裕福な人々が南の島のバケーションに、豪華客船でハワイを目指した頃。モアナ・ホテルの中庭に、サンフランシスコの小さなラジオ局から配信された「ハワイ・コールズ」は人気を呼び、楽園ハワイの音楽を波音とともに世界中に伝えた。アメリカ本土、日本、中南米、オーストラリアなど、最終的には世界７５０以上のラジオ局へネットされた。この時多くのハワイアン・ミュージシャンのスターが誕生した、ファルセット・ボイスの、アルフレッド・アパカ（Alfred Apaka)、ハウナニ・カハレワイ（Haunani Kahalewai）ニナ・ケアリイワハマナ（Nina Kealiiwahamana）など、またいわゆるハワイアン・バンド・スタイル（ウクレレ、スティール・ギター、ベース、ファルセットのボーカル）が確立されたのも「ハワイ・コールズ」が全盛を極めた４０～５０年代の事だ。この音楽以外のハワイアンと言えば、ひとつは英語の歌詞をつけ、ハワイっぽさを基盤にしてワルツ、ジャズでアレンジされたハパ・ハオレ・ソング（ハパはハワイ語で半分、ハオレは白人の意味）で、２０年代からワイキキのホテルで盛んに演奏され、旅行者の最も喜ぶ音楽になっていた。もうひとつは、ハワイ語ではあったが古典フラに関係したものだった。そして新しいハワイアンの幕開けがKCCNの開局に始まる。今でもハワイアンと言えばこの局だが当時はハワイアン・ミュージックばかりを流すのは画期的な試みだった。これによってハワイのローカル達の心に響く、彼らのハワイアン・ミュージックが定着していった６０年代には、スラッキーギターの大御所、ギャビー・パヒヌイ（Gabby Pahinui）が参加したザ・サンズ・オブ・ハワイ（The Sons of Hawaii）女性シンガーのジェノア・ケアヴェ（Genoa Keawe)らの活躍が、新しいハワイアン・ミュージックの基盤となった。そしてコンテンポラリー・ハワイアン・ミュージックと呼ばれる新しいジャンルが生まれるきっかけになったのが、１９６９年に発売となった、ピータームーン（Ｐｅｔｅｒ Moon)率いるザ・サンデー・マノア（Ｔｈｅ　Ｓｕｎｄａｙ　Ｍａｎｏａ）にブラザーズ・カジメロが加わって作られたグループ４枚目のアルバム「グアバ・ジャム（Ｇｕａｖａ　Ｊａｍ）」である。伝統的な古典フラの曲を現代風にアレンジしたこのアルバムは２０年近くも経った今なお、売れ続けている人気アルバムで彼らの新しい音は、特にハパ・ハオレ・ソングにも古典フラ音楽にも、ひかれなかった若い世代の心を、あっというまに捕らえた。その後コンテンポラリー・ハワイアン・ミュージックの隆盛は、アーティストごとの独自の音作りとなり、多様化していった。この頃活躍したアーティストはセシリオ＆カポノ(Cecilio&Kapono)、フイ・オハナ（Ｈｕｉ Ohana)、オロマナ（Ｏｌｏｍａｎａ）、カラパナ（Ｋａｌａｐａｎａ）、ザ・マカハサンズ・オブ・ニイハウ（Ｔｈａ　Ｍａｋａｈａ　Ｓｏｎｓ of Niihau)、ケオラ＆カポノ・ビーマほか、この頃ハワイ文化を見直そうとハワイアン・ルネッサンス運動が６０～７０年代に動き始めた。
８０年代後半から９０年代初めにかけてもうひとつの、コンテンポラリー・ローカル・ミュージックが出現した、世界的なレゲエ・ブームの中で、ハワイではレゲエとハワイアンがミックスされた『ジャワイアン（Ｊａｗａｉｉａｎ）』なる音楽が生まれた。レゲエのリズムにハワイ語の歌詞やメロディラインがジョイントされてレゲエ特有のノリのよさがローカルに受けた。

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